豚インフルエンザの発生地は何となくメキシコのどこかみたいな報道なされてて、確定的なことを言わない。最初はアメリカの豚肉会社のメキシコ工場がなんたらかんたら、って言ってたけどそのうちまったく触れなくなった。
レクター博士を付け狙う大富豪はメイスン・ヴァージャーは軍隊に豚肉を卸す独占企業の御曹司、ってことになってるが、桁の違う金持ちで、その商売の悪辣さが際立ってるように描かれている。
餌、品種改良、薬など、人間が口にするには疑問多い育て方をしているよう描かれている。
トマス・ハリスの小説は、未来予知的(黒い9月、羊たちの沈黙など)であり、しかも外れる事が少ない。
不安である。