正月が来れば一つ歳を取る。厄年はかぞえで迎えるのに母は父の米寿を満年齢で勘定して神主にたしなめられていたのを思い出す。
とことさら貴人でもない人間が、自分の生年月日を知るってことについて、奇異な思いを抱く。
名前と同じくそれは、近代という時代が個人に与えた「呪」なのかの知れぬ。
今朝松井秀樹が引退記者会見を開いた。来年になればかぞえで40歳、「初老}である。
「北陸の小さな町に育ってヤンキースの4番を打つまでになった。感慨深い」と言っていた。年末の雪景色を見てると、彼の言葉が実感として胸に迫る。