内田樹ブログ「若者はなぜうまく働けないのか」感想

家族ロビンソンからの引用があって、懐かしかった。
漂着した直後の食事の時、確かエルンストだったと思う、貝殻を使ってスープを食べだしたら父親が、

「お前は貝殻を使うとスープが効率よく食べられるということに気づいたのだね?」
子どもは誇らしげに「そうです」と答える。
すると父親は厳しい顔をしてこう言う。
「では、なぜお前は貝殻を家族の人数分拾い集めようとせずに、自分の分だけ拾ってきたのだ。お前にはスープを食べる資格がない」

って怒る場面がある。

最近どこかで聞いた、これと似た話だけどさ。日本のテレビ局のクルーが砂漠でロケしていて、プロデュ―サーが水の詰まったペットボトルに自分の名前を書いてしまいこんだんだと、現地スタッフから総スカン食ったとさ。

砂漠で水に自分の名前を書くんだよ!これは個人の所有物だとまわりに宣言したんだよ!

いかにも今のニポンの大卒アホサラリーマンらしい話だと思ったから覚えてんのよ。共同体の御法度が解らないからこんなことするん。

この話聞いて「この馬鹿」と感じられるのは団塊の世代までかもしれん、とも思う。安倍総理とか溜池通信のかんべえさんの世代からはワカランだろうな、このプロデューサーのバカさ加減。

おいら達カステラ切り分ける時(鱒寿司も然り)息を殺して見てたもん、どれがイッチャン大きいか。

あれ?このお話し内田樹氏の本で読んだんだっけな?だとしたらおおきにご免なさい・・・