トマトと鰻の10年後

今年のトマトは不味い。色は赤々としてるが熟しすぎて水っぽく、トマトらしい味がしない。最初はハウス栽培だから石油値上がりの影響受けて経費かかるから手を抜いてるのかと思った。

旬の今頃になっても同じで、変に赤々としててしかも水っぽい。完熟なのに甘みがない。トマトらしい味と香りがしないんだよな。

今の若者は、トマトの匂いを嫌って、フルーティーな香り、イタリアンな味を好むから、生産者がそれにあわせて品種を改良してるせいかなぁ、と思い至った。

しかしなぁ、あの酸っぱくて青くさいトマト好きな年寄りもイッパイいると思うけどなぁ。両方作ってくれないかナァ。じゃなきゃ来年から自分で作らなきゃならん。

鰻ってさ、「一昔前は天然モノか養殖か」で揉めてたし、今は「国内産か中国産か」で揉めてる。いずれにせよ四六時中揉めてる。真珠みたいだ(@サマセット・モーム)。

ホントに鰻好きな人は一口食べりゃ天然か養殖か輸入モンか分かると思う。いつも食ってんだから味が変わりゃ、そりゃ分かるさ。不肖モリアオも鰻好きだから味が変われば分かる。

天然モノのあの黴くさい様な川の藻のような味は、懐かしいが高いカネ原って食べようとは思わん(竹葉亭なんぞはそのくささを上手に旨さにしてしまうウデがあったけど・・・今は昔)。養殖で十分じゃ。

そんなに好きでもないけど、スーパーで特売してるから食べる、土用だから食べるって人達がたくさんいるんじゃないの?

肉食べて育った世代は、鰻も昔風のトマトもあまり好きじゃないんじゃないの?っていうか嫌いなんじゃないの?

あと10年すると、「土用の鰻」は廃れると思う。